生徒に学校運営に参加させる

 元麹町中学校校長、工藤先生の記事を読んで、生徒に任せるということについて考えてみた。コロナ禍で海外への修学旅行が中止になり、代わりの旅行を教師が計画しようとしていたところ、生徒で希望する人に任せた。その結果、生徒が旅行会社と交渉し、旅行を計画した。
 生徒の自律した大人に育てるという目標があるから行動が生まれる。それに加えて生徒が選択したことを受け入れる環境があることが凄くいいなと思います。生徒に決めさせることは、多くの学校で行われていると思います。ただ生徒が決定したことをそのまま実行できているかどうかは微妙なところだと思います。
 学校側の思惑が入ってきてしまいます。こうなってほしいというものを後出しします。修学旅行の行き先を任せると言っても、提案してきたものに「理由は?そこに行く意味は?」なんてことを聞いて、思惑の通りになるようにしようとします。そうなると生徒はもうやる気をなくします。

 任せるということは覚悟がいる

 もちろん丸投げの任せるは正しいと思いません。しかし、目標を提示して目標に沿った提案をしてくれば受け入れて実行するという環境を整えられるかどうかはとても大切です。日本の子ども、大人は自分の力で世の中を変えれると思っている割合がかなり低いです。提案したことで変わるという経験を小さいころからしてきていないからだと思います。
 これからの社会において絶対ということはどんどんなくなっていきます。自分たちで決めることで、変化が起きる経験を出来る場所が学校になることが必要だと思います。

 



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