弁護士御子柴礼司シリーズ:中山七里

 中山七里さんのミステリーにハマっている。読んだ作品、全部が面白い。弁護士、御子柴礼司シリーズを読み進めている。2作目と3作目を読み終えた。
 どの話も伏線は後で考えると何箇所も書いている。後出しではなく物語の中にどんでん返しの布石は打たれている。しかし、なんとなくしか気づけない…ここが怪しいなと思うのに最後の最後の展開に驚かされる。

第2作『追憶の夜想曲(ノクターン)』
少年犯罪の過去を持つ、「悪辣弁護士」御子柴礼司が甦った! 岬検事との法廷対決の行方は?豪腕ながらも、依頼人に高額報酬を要求する“悪辣弁護士”御子柴礼司(みこしばれいじ)は、夫殺しの容疑で懲役十六年の判決を受けた主婦の弁護を突如、希望する。対する検事は因縁の相手、岬恭平(みさききょうへい)。御子柴は、なぜ主婦の弁護をしたのか? そして第二審の判断は……

第3作『恩讐の鎮魂歌(レクイエム)』
恩師と向き合う悪徳弁護士・御子柴礼司。「贖罪」の意味を改めて問う、感涙のリーガル・サスペンス。少年時代の凶悪犯罪が暴露され、悪評が拡散する弁護士・御子柴。勝率九割の敏腕も依頼者が激減、事務所移転を余儀なくされた。そんなとき少年院時代の教官が殺人容疑で逮捕され、御子柴は恩師の弁護を力尽くでもぎ取る。罪を自ら認める教官だったが、御子柴の弁護法廷は驚愕の展開に!
弁護士

Sang Hyun ChoによるPixabayからの画像 

 転用する能力

 中山さんの凄さは以前のブログでも書いたが、執筆の速度とクオリティが本当に凄い。中山さんの話している内容も凄い、「2日に1度、締め切りがくる。」「アイデアが閃いた瞬間には物語の最後まで完成している」「ヒントは過去の小説にある」などなど。ここで凄いなと思うのは、過去に読んだ様々な内容を組み合わせることでプロットが完成し、書くことが出来るという点だ。もちろん誰でも出来るわけではないが、僕は今まで転用するということをあまり意識できていなかった。
 自分の過去に積み上げてものを再利用ではなく、転用していく意識を持つことで様々なことがスムーズに進むようになるし、活躍できる場所が増えていく。

 言語化しておく大切さ

 自分が持っている成功体験は何なのか。以前ある人に「過去の実践をまとめて書いておいたほうがいいよ」と言われたことを思い出した。その時は思い出すためなのかな?と思って記録があるからいいかなと思っておいていたのが、今になって分かってきた。
 言語化することで、どう転用すればいいかが見えてくるという意味だったのかもしれないとようやく気付けた。このブログで書いていることを転用することを考えていこうと思う。