爆破予告メール
 9/23(水)午後0時30分から上越教育大学、市内の高校、市内の小中学校を爆破し、浄水場、給食センターに毒物を混入するとの脅迫メールが市役所に届いたというニュースが報道された。自分が通う大学に爆破予告が届くという経験はもちろん初である。実際の爆破や毒物混入はなかった。
「爆破予告上越市に爆破予告メール市庁舎や学校など対象」(https://www.joetsutj.com/articles/70002603)

サイバー攻撃

 最悪の状況を想定する
 学校での爆破予告などの犯罪予告に対しては文科省より「学校の危機管理マニュアル作成の手引」の作成について(https://www.mext.go.jp/a_menu/kenko/anzen/1401870.htm)という中に対応が書かれている。その中にこういう一文がある。
爆破予告等の情報等があった場合、児童生徒等を不安にさせない配慮をしつつ最悪の状況を想定し、安全を第一とした対応が求められます。
 今回の犯罪予告で最悪の状況とは何なんだろう。メール通りのことが実際に行われ、命が奪われることだろう。その状況を想定し安全を第一とした対応とは何か。すぐに学校から教職員と生徒を避難させることではないだろうか。しかし、多くの場合はそこまでの対応は取らない。今までそういった爆破予告メールが実行されたことがないことや自分のところが爆破されることはないと多くの人が思うからだ。しかし、もし最初の1回が今回だった場合は最悪の状況を想定していなかったと言われても仕方がない。にも関わらずなぜ最悪の状況を想定して学校を休校にして立ち入りを禁止しないのだろうか。

 最悪の状況を想定して動くことが出来ないシステム
 学校は最悪の状況を想定しても容易に動けないシステムが出来上がっている。生徒や職員の中には本当に最悪の事態を想定して終わらせるべきだと思っている人もいるだろう。もし仮にオンラインでの授業が日常的になっていれば家庭での学習にすぐに切り替えることも可能だったはずだ。しかし今の学校は同じ時間、同じ場所に集まり、同じ授業を受けることが絶対なのである。休校にしてしまえばいろいろな連絡をしなければいけない、授業が遅れてしまうなどの新しい仕事が発生するから休校にはしたくないという表には出てこない思いを学校のシステムは生み出してしまっている。コロナでの最悪の状況を想定して学校の在り方を問い直し、学校のシステムを変えれたかが、最悪の状況の時にすぐに決断できるかに大きく影響している。