高校の選択科目の限界

 全ての高校で選択科目というものが存在している。以下に高校の選択科目の基本となる資料を載せる。卒業するために科目を選択する必要がある。音楽・美術・書道などを選択した記憶がある人も多いと思う。他にも学校ごとに独自の科目設定などを行っていて教員の人数が減ったのに選択できる科目は変わっていないという事態が全国で起きている。結果として5人のクラスが生まれたりしている。ただ40人でも5人でも教員は1人ついている。教員の数と教科数がマッチしないということが起きているのである。

選択科目

      (平 成 3 0 年 5 月 1 5 日中 央 教 育 審 議 会初 等 中 等 教 育 分 科 会資料1-2)

 オンラインで補完
 
 先日、「未開設科目、オンラインで補完 小規模高校間で合同授業―離島の人口減抑制・文科省」というニュースがあった。(https://www.jiji.com/jc/article?k=2020090900183&g=soc)選択科目をオンラインで共同で実施するというものだ。凄くいい取組だと思う。ただなぜ小規模高校間に絞るのだろうか。高校の理科や社会科では専門でない教科を担当するということは小規模校に限らず発生している。専門教科が生物であっても物理・地学を担当しているということはよく聞く。オンラインで補完しあうことで助かることは多くある気がする。総合学科になり商業科目が残っているが選択する生徒が少ない学校では商業高校とつながればいい。同時配信するわけなので新しく負担が増えるわけではない。生徒にとっても違う高校の生徒と学び交流する機会はプラスになる。小規模校だけの取組に終わらず広がることを期待する。



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