原稿依頼があったとか、教育雑誌に投稿しようと思ったわけではありません。

ただ教育雑誌に載ってる感じの文章が書けるのかなと思い挑戦してみることにしました。

広域通信制


 広域通信制高校の人数はどこまで伸び続けるのか。

 少子化が叫ばれて久しい中、高校生全体の数も毎年のように減少している。2020年の高校生は増えている前年より約76,000人減って309万2351人となった。そんな中、広域通信制高校の生徒数は毎年のように増え続け、今年ついに20万人を超えた。全高校生の15%に相当する数が広域通信制に通っていることになる。なぜここまで広域通信制が成長してきているのか。このまま広域通信制の生徒は増え続けるのだろうか。

 新しい市場を作るキャズム理論とは?

 広域通信制の成長をマーケティングについて書かれた『キャズム』に書かれているキャズム理論を参考に考えていく。キャズム理論では新商品や新サービスが浸透していくには段階があるとしている。
キャズム理論について簡単に説明していく。『キャズム』では新商品に対してすぐに反応し、使用する人をイノベーター(革新者)、イノベーターほどではないが新しいものが少し出てきた段階で挑戦する人をアーリーアダプター(初期採用者)、アーリーアダプターが使用しているのを見て安心できるものだと感じて使用を始める人をアーリーマジョリティ(前期追随者)、多くの人が安心して使用しているのを見て使用するレイトマジョリティ(後期追随者)、使用しているものから変えない人をラガード(採用遅滞者)として分類している。
 それぞれの人数の割合はイノベーターから順に2.5%,13.5%,34%,34%,16%だと分析している。
 新商品が市場を作るにはイノベーターとアーリーアダプターとあわせた16%の先にいるアーリーマジョリティとの間にある溝(キャズム)を越えなくてはならないというのがキャズム理論の大まかな説明である。

 キャズムを越えたメルカリの戦略

 キャズムを乗り越えた具体的な例として新しい市場を作り出したメルカリで説明していく。
 メルカリはリリース直後後から順調に成長し、見事にキャズムを突破し、今や国内外あわせて1億ダウンロードを誇るアプリである。メルカリはどのようにキャズムを突破し市場を作りだしたのか。メルカリは当初20~30代の女性をターゲットに展開を開始した。オフラインでのフリマの会場に最も多い層に対してわざわざ休みの日に外に出かけなくても服を手軽に売買できるという便利さをアピールしたのである。狙いは成功し、イノベーターが利用を開始し、便利そうなだと感じたアーリーマジョリティも使用を開始した。約200万ダウンロードまで進みキャズムを乗り越えられるかという段階まで来ました。この段階でメルカリは全国CMを出すという戦略をとります。早すぎると知らないサービスで終わりますが、知り合いで使っている人がいるというタイミングを作り出したことによって、気になっていたアーリーマジョリティに対して安心できるものですよというアピールを行いキャズムを乗り越えた。その後もメルカリはアパレル中心ではないことをアピールするために趣味系の雑誌に出稿したり、お父さんを主役にしたラジオCMを展開することで市場を作り出している。メルカリから分かることはいかに優れたサービスであっても身近な人が使っているということが最も宣伝効果がありキャズムを越える理由になるということである。

 広域通信制はキャズムを越えるのか

 広域通信制に話を戻す。広域通信制は当初、今の学校のシステムにフィットしていない層にターゲットを絞り全日制高校のサポート的要素を持つ学校でした。しかし学校に行けない生徒は年々、増加していました。そこで本当に今の全日制だけが学校の形として正しいのか、新しい選択肢を作るべきではないのかという思いで作られた広域通信制が登場し始めた。代表格は生徒数が1万5000人を突破したN高等学校ですが、他にもゼロ高など多くの新しい形の広域通信制が登場している。
 新しい学校の形を求めている可能性が高いと考えられる生徒である今の学校にフィットしていない子の数ははどれくらいいるのか。日本財団ジャーナルが発表した調査によると不登校は推計約10万人、不登校傾向にあると思われる中学生は推計約33万人という結果だった。つまり約43万人の中学生が学校にフィットしていない状況なのである。現在、広域通信制の生徒が全高校生は20万人を越えていますが、まだまだ広域通信制の生徒になりえる生徒はいるということになる。さらに全高校生の15%が生徒になったことで、高校生が身近な人が広域通信制に通っている状況になりつつある。先日、地上波の日本テレビの番組「世界一受けたい授業」で広域通信制であるN高等学校が特集された。アーリーマジョリティにとって身近な人が通っているという安心できる環境が整ってきている。広域通信制がキャズムを超える日は近いだろう。


出典

『キャズム』
キャズム
ジェフリー・ムーア
翔泳社
2002-01-23



学校になじめない推計33万人の「隠れ不登校」中学生。彼らの声から見える「学校」の在り方とは?
日本財団ジャーナル
https://www.nippon-foundation.or.jp/journal/2019/29746




どうでしたか?

そこそこ教育雑誌ぽく書けた気がしていますが時間が結構かかるので反応が良ければまた挑戦したいと思います。