なぜ人は学ぶのか?
本来、人は学びながら生きています。
ただ「学ぶ」ことを教えられることだと思っている人がほとんどだと思います。
学校での一斉授業、講義形式の研修など。
ワクワクするものだと捉えていない人が多いように思います。
作者の吉田さんは学びの三要素として以下が必要だと述べられています。
・組織リーダーの導き
・個人のやる気
・学びの方法
その中でも大切な組織リーダーの導きとは何かについて。
ざっくり言うと学びましょうという人から学んでいる姿を見せましょうということです。
さらに「教える→教えられる」ではなく「学び」には全員が必要で大切な存在だと伝えられるか。
学びとは強制されるものではないでなく楽しいものだという姿を自らが示すことが出来るか。
横並びのペースを強制することなく学びを楽しみ、ユーモアを持って取り組めるか。
リーダーがたくさんいて各リーダーが分散された意思決定ができる組織がある状態を目指しているか。
学校でいうとまず管理職や研究主任ががリーダーとなり導くことは必要です。
しかし、管理職や研究主任が「指導する」「教える」という姿勢でないことが大切です。
学ぶ場所に安心・安全でお互いが積極的に聞き、質問し合う、尊重し合う、対等な関係、楽しんでいるといった要素を作ることが出来るかが重要です。
よくある研究授業の振り返りなどでやたらとダメ出しやマイナスの評価が続くのは「前と同じことをしておこう」という思考停止を生み出します。
評価の場でいかに安心・安全な場を設定し、前向きで建設的な評価を出し合うことが出来るか。
楽しさやユーモアがある検討会にあまり出会ったことがありません・・・
ベテランが若手を評価する場所にしないこと。
全員が「学び」には必要で大切な存在だと示すことが出来るか。
ここで作者が最初の3点にあげていた「学びの方法」が必要になってきます。
作者は「一人でできる学び」「二人でできる学び」「チームでできる学び」の方法を提示してくれている。
それぞれにジャーナル、シャドーイング、メール交換、メーリングリストの活用、アクション・ラーニングといった22の「学び」の方法が具体を用いながら説明されている。
学ぶ組織にしたいと思っていてもどうしていいか、どんな方法があるかと思っている人はぜひ読んでみてください。
僕はかなり使えるなと思ったことがありわりとワクワクしながら読むことが出来ました。
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