読書感想文がTwitter上で話題になりニュースになっていた。

「読書感想文は必要か」国語教師らしき人物の問いかけが議論を呼ぶ

https://news.livedoor.com/article/detail/18493039/


国語教師の問いかけということなので僕も生徒の時に書いた経験と教師として夏休みの課題にした経験から少し読書感想文について考えてみる。


読書感想文は必要か?の誰にとってはもちろん読書感想文を書く子どもです。

子どもにとって読書感想文は必要かという問いには両方の意見が出るのが自然だと思います。

だから議論になっているのだと思います。


しかし、そもそもなぜ読書感想文が課題として出されるのか?

子どものために必要だから毎年、出しているのだろうか?

残念ながら僕はそうではないと思っています。


「自分も経験してきたし、去年も出していたから」というのが多くの教師の答えではないだろうか?

読書感想文がなぜ必要なのか?何のために出しているのか?まで考えていないと思います。



つまり「読書感想文は必要か?」という議論は解決にはつながらないと思います。

読書感想文が子どもにとって必要だから出しているというわけではないので議論でどちらの意見になってもなくならないだろう・・・

必要かどうかは分からないけれど業務としてあるからやっている。

ほとんどの教師はやらなくていいというならやりませんよ。

「やらなくていい」って上の人が言ってくれないかなと思いながら待っていると思います。


なぜなら読書感想文は書くのが大変という子どもも多いですが、教師も大変だからです。

教師は出された作文を読み、何作品かを選考してクラス代表、学校代表として選出していく作業までこなしています。

その後に地域代表、県代表と読書感想文を選んでいく作業も教師によって行われています。

多くの場合、国語科の教師が選考委員として選ばれています。


今、思えばなぜ国語科教員でないとダメだったのか。

明確な基準もないまま選考委員まで行いわざわざパソコンに入力するという作業まで担っていました・・・


小学校ではどうなっているのだろう。

僕は完全に毎年、行われているからという理由で思考停止していました。


読書感想文を課題として出していなくても選考委員として地域の代表作を決める作業はしていました・・・


高校に限ってなのかもしれないが読書感想文への国語科教員の負担はかなり大きい。

読書感想文は必要かどうかをいくら議論しても視点によって答えは異なるし、僕自身はそもそも強制するものではないと思いますが、学校としての前例主義の考え方を変えないとなくなることはない・・・

という残念な結論が導かれてしまいます。


そこを打破するには今回のTwitterでの議論が教員だけでなく保護者や子どもにも広がり「なぜ読書感想文が課題として出されるのですか?」という声がどんどんあがっていき、学校が外圧によって変わることが必要です。


そうすることで読書感想文は書きたい人が書けばいいという方向になっていくと思います。

そうなっていくように僕も発信していきます。

読書感想文