NHKでやっている「100分de名著」という番組を初めて見ました。

1回25分の放送で1か月で4回放送があり全部で100分になるという番組です。

名著と呼ばれる本をアナウンサー、伊集院光さん、解説の方の3名で進めていく。

6月はカントの『純粋理性批判』だった。

かなり読んだ気になっています。

イメージ図やビジュアルを使った解説やスタジオでのまとめが分かりやすい。

読んだことがない本だったけれどある程度、理解したつもりになれた。

伊集院光さんの具体に落とし込んで説明する能力の高さが凄い。

これまでの放送回を見て何で見てなかったんだろうと後悔する作品が揃っている。


まあそんなこと言っても仕方ないのでこれからは毎週録画することに決めた。

今回の本の作者は近代哲学の祖と言われている人ですが僕は名前を聞いたことがあるレベルでした・・・

僕の中に残ったことはカントの「道徳」について。

電車で老人を見て、かわいそうだから席を譲ろうという行動は道徳的でない。

老人にとって席を譲られることはどう感じることなのか?

自分自身の独りよがりの感情ではないか?

自由意思を持つ対等な存在として全ての人にあてはまることなのか?

カントは人の生き方をして自分のルールではなく道徳的世界の中で考え自律した行動をとることが大切だという考えにたどりついた。

人にとっていいことをしていると思っている行動は本当に普遍的で独りよがりではないと言えるのかという問いかけはかなり大切だと思います。


道徳がこの行動・考えは正しいと押し付けることになっていないか心配です。


「100分de名著」お勧めです。

今日の放送は先週と同じ『純粋理性批判』の4回目です。

7月の名著は『共同幻想論』吉本隆明さんです。


かなり楽しみ!!


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