ある人が組織開発についてお勧めされていた1冊。
組織開発とは何なのかを丁寧に説明してくれている。
今まで組織という言葉をあまり意識していなかった。
学校組織といわれることはあっても組織って何ですかといわれるとうまく説明できなかった。
大学の教授は組織化するとよくないと言われる。
ただこの組織化するとよくないという言葉はハード部分だけを整備するのはよくないという意味なのかなと感じるようになりました。
僕自身も今まで組織かといわれるとどうしてもトップがいて部署があって部長がいて課があってみたいな組織構成のイメージが強くシステムが組織みたいに思っていました。
組織再編とか聞いても並び方や組み方を変えるものだと思っていた。
なので学校の組織化、組織改革もそういうイメージであまりうまくいっている感じがない。
分掌をまとめて一つにしてスリム化してとか新しい科を作ってとかそういうことが組織開発だと勝手に思い込んでいた。
しかし組織開発とはハード面だけではけしてないということが本を読めば分かります。
人や関係性というソフト面がかなり重要になってきます。
働く人の関係性や意識を変化させる、マインドセットを変えるにはどうすればいいのか?
人は上に命令されたからといって従うことはあっても考え方は変わりません。
職場の中でどこにストレスを感じていてどうすれば取り除けるのか。
ホールスタッフ:料理が出てくるのが遅い。
キッチンスタッフ:注文が届いていない。料理をすぐに運ばない。
みたいなことはよくあっても同じ部署内でお互いを悪く言って終わりです。
そこをどうやって解消していくのか。
まずお互いのグループ内で
(1)自分たちは自分たちをどう見ているか。
(2)自分たちは相手をどう見ているか。
(3)相手は自分たちをどう見ていると思うか。
書き出していく。
書き出したうえで問題点を絞りどうすれば解決できるかを混合グループで解決していく。
こういった作業を行いお互いに共通の目標を見出して全体最適を導いていくことが組織開発なのです。
これって『学び合い』に近いなと思っていて折り合いをつけながら目標を達成していく。
手法はこれだけといった正解はなくその集団によって変化していくというのも似ています。
実際に多くの組織で組織開発の支援が必要なのは社会に出るまで折り合いをつけて目標を達成すると言う練習をほとんどしていないことが原因の一つだと思います。
さらに僕が『学び合い』に通じるなと思ったのが「X理論」と「Y理論」という考えです。
「X理論」とは人は命令と監督が必要で目標に達しないと罰則が必要という考え。
「Y理論」とは人は目標に納得すれば自発的に能力を高め、行動する。
指示する人がどちらの考えを持つかによって組織が大きく変わる。
現在の日本の指示をする人の多くがX理論で育ってきています。
だから多くの組織がX理論によって運営されている。
利益や数字で語るのではなくストーリーを語れているか。
仕事はどんどん個業化されていっても集団で達成することの大切さが浸透しているかどうか。
今、話したものほとんどが『学び合い』で大切にされていることです。
組織開発の歴史や変化も書かれていますが全体を通じて組織というものに対する考え方の発見がありました。
組織というものを意識するミドルリーダーの年齢になってきたこのタイミングで読めてよかった。
『学び合い』の考え方に通じるものも多くあり、勉強になる1冊でした。


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