N高にまるまる1冊、書かれた本。
N高の理念や出来るまでの過程や在校する生徒の生活などN高についてよく書かれていると思います。
全体を網羅的に書かれているので掘り下げていくところまでは書かれていない。
ただそもそも出版が2017年なので取材期間などを考えると出来て間もないころなので仕方ないと思います。
N高は在校生1万人を突破し広域通信制で最大規模の学校になっています。
ただ将来的には12万人の生徒を想定しているそうです。
着々とそして確実に進んでいってる気がします。
N高は子どもが自分で選択することが出来る環境が多く整っています。
紙でレポートを出してもいいしパソコンでもいい。
それくらい?って思うかもしれませんが学校でノート提出をパソコンでもスマホからでもいいよって言ってる学校は果たしてどれくらいあるでしょうか?
決められた時間だとどうしても時間がかかり点数を取れなかった子が時間制限なくやると高得点になることがあったそうです。
同じ時間内に同じことをより早く行わなければならないことって社会でどれくらい残っていくんでしょうか?
中間テスト、期末テストみたいに時期を決めてテスト範囲を作ってやるテストってどれくらい意味があるんでしょうか?
出来た段階でいいし締め切りを決めていつでもやればいいのにと思いませんか?
早く出来る子もぎりぎりまで分からない子も今の学校では同じタイミングでテストします。
今の学校があまりに当たり前すぎて疑わなかったことをN高は疑い、新しくデザインし直しています。
こんな言葉で表現しています。
「未来の普通の学校を作ったつもりです。」
不登校の子の受け皿とかではなくみんなが行きたいと思える学校を目指いているのがN高です。
N高は本気で社会を変えるために学校を経営しています。
OJTは随分前から崩壊しています。
新入社員の成長を待つ体力は企業にも社会にも残されていません。
N高の教育方針について聞かれてイデオロギーではなく具体的な結果を重視する。
世界にも君にも無限の可能性があるとかではなく「仕事に就ける」「大学合格」が得れるようにする。
「高校が生徒に提供すべきなのは気休めでも励ましでもなくもっと実際に役に立つ、世の中で叩ける武器です。」
ここがN高の根っこにある。
武器を持つことで自分の人生を選択し居場所を作る。
N高は大学進学実績(国内外を問わず)や就職実績を有言実行しています。
近所の〇〇くんがN高に行って〇〇大学に行ったらしいよ。
こんな会話がどんどん拡散していくでしょう。
通信制のイメージが大きく変わる時、現在の学校はどう対応するでしょう?
学校に行く意味は?
同じ場所に同じ時間に集まらなくてはならないという理由は?
全員が同じ場所で同じ教育を受けなくてはならない理由は?
転換期です。
未来を前向きに考えましょう!!
けしてどちらがいいかとか二項対立するものではないです。
未来を子どもとともに作っていける教育のカタチを考えなくてはなりません!!
コメント