タイトルになるリフレクティブとはリフレクション(内省)のことです。

アクションが大切ということはわりと世間での認識も高いです。

しかしリフレクションはよく反省と誤解されています。

行動に対するリフレクションは悪いところをあげたりするものではありません。

リフレクションはあくまで次につながるものです。


過去を振り返るために内省ではなく、将来をより充実させるための内省に考え方を変えていくための本です。

正直、僕自身は行動を振り返るのが得意ではなくやったままにしていることが多いほうでした。


内省よりも反省だったように思います。


基準もうまくいったかどうかという曖昧なものでした。

この本は単独の内省はもちろんマネージャーの内省の必要性を書いています。

会社として組織として行動をどのように学び改善していくべきなのか。


僕がなるほどなと思った内容にはこんなものがありました。

学校集団でよく見られる「単一ループ学習」授業が良かったかどうかについては検討するがそもそもその学習のやり方が良かったのかは考えない。


授業の教授法や教材分析についてのみの内省が行われる。

そうではなく、そもそもを考える「二重ループ学習」によって内省し学ぶべきだ。

学習者のリフレクションの意味を考えている教師がどれくらいいるのかと思うことがあります。


授業の感想をただ求めるだけでなく何を学んで次にどうつなげていくか。


教師も学習者のリフレクションによって学べるという意識をどれだけ持っているか。


自分の授業はこうだから、自分は教えるべきことを教えている。


学習者が理解できないのは学習者に能力がないからだ。

寝るのは生徒の集中力がないからだ。

そこには内省どころか反省もありません。


生徒が寝ていた原因はどこにあったのか。


授業の改善点は、学校の改善点は。


ポジティブなリフレクションが溢れる職員室を作ろうと思う。


1冊を通して中原さんと金井さんのやり取りによって進んでいきます。

勉強になるところだらけです。

付箋だらけの大切な1冊になりました。

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