真贋 (講談社文庫)
吉本 隆明
2011-07-15


『ひきこもれ』に出会ってから大好きな思想家になった吉本隆明さんの作品。


真贋=本物とにせもの


世の中のものに対して吉本さんは真贋の目で書いていく1冊です。


吉本さんは自身の判断基準をシンプルに定義しています。


シンプルなものを好むのようになるのは考え抜いたからこそ出来るのではないかと思っています。


ゼミの先生である西川純先生もよくシンプルがいいと口にされています。


1人の生徒に何かするかどうかの基準はそれを全員に出来るかだと言われています。


後、僕が好きな吉本さんの考えは二項対立で語れることなんてないと考えです。

明るいだけなんてこともなければ暗いだけなんてこともない。

世の中でいいと言われていることが持つ毒。

逆に悪と言われているものに見える善の部分。


なるほど、確かに!!


と思うこともあればそれはどうなの??って部分もある。


それでいいんだろうなと思います。


思想家の人の考えに触れ自分なりに考えてみること。


自分の中の考えをモヤモヤさせること。


正解と不正解に分けない視点を持つこと。


好きな1冊です。

FullSizeRender