日曜日、大阪梅田センタービルにて「ドラッカーに学ぶ次世代教育セミナー」というセミナーを受けてきました。

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ドラッカーというのは経営学の基礎を築いたドラッカーです。

マネジメント[エッセンシャル版] - 基本と原則
ピーター・F・ドラッカー
ダイヤモンド社
2001-12-14


講師は米クレアモント大学院大学(P.Fドラッカー経営大学院)で学ばれた藤田勝利さん。

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大きく構成すると以下の3点について話してくれました。

(1)マネジメント

(2)セルフマネジメントとリーダシップ

(3)イノベーション



最初に世界で起きている変化ということで”DID YOU KNOW”という動画を見せてくれました。

https://www.bing.com/videos/search?q=did+you+know&&view=detail&mid=5299ED5B3DFD20D6FC8C5299ED5B3DFD20D6FC8C&&FORM=VRDGAR

今、世界で何が起きているのか?

2年前に習った常識が通用しなくなってしまうという変化の速度。

中国とインドが世界中でどれだけ活躍しているか。

そんな時代で何を教えたら良いのか??

変化できないというリスクを僕たちは伝えていかなくてはなりません。


世間では副業が解禁され奨励されたり必須になっているところもあります。


重要なことは何か??


それが上にあげた3つです。


(1)マネジメントに必要なこと


・ビジョン・目的を持つこと。

いろんな研究や本を読めば読むほど僕自身もこのころを強く感じます。

マネジメントとは人の幸福と社会の幸福を真ん中でつなぐ仕事なのです。

会社でいうと利益やノルマが目的になると両者の幸せをつなぐことはできません。


具体例:旭山動物園

ビジョン「人は自然から離れてはいけない、人は様々な生き物と暮らす必要がある。動物園は人間と様々な生き物をつなぐ場所であるべきだ。」


ビジョン達成のためにしたこと「動物の行動する姿を展示する”行動展示”の実施」


人の幸福と社会の幸福をつなぐマネジメントが達成されています。


けして来園者数を増やすことが目的になってはいけないのです。


3人のレンガ職人というイソップ童話を使った目的に関する話です。


ある旅人が3人のレンガ職人になぜレンガを作っているのか聞いた答えです。


1人目「生活のために仕方なく」

2人目「家族のためにそして一流のレンガ職人になるため」

3人目「多くの人が笑顔になる教会を作るため」


説明するまでもなくビジョンとは希望と活力を持てる未来の絵でないといけないということです。


自分の今のビジョンは何なのかを自らに問うことの重要性を感じました。


(2)セルフマネジメントとリーダシップに必要なもの


セルフマネジメントに必要なもの→自分が何者なのかということです。


ドラッカーの少年時代こんな質問をされたことがあるそうです。


「何をもって憶えられたいか?今、答えられなくても、もし50歳になった時に答えられなければ人生を無駄にすることになる。」


ドラッカーはこの言葉によって自己刷新を繰り返すことができたといいます。


そしてリーダーになるには現状のままに慣れてしまってはいけない。


自分を変化させ続け現状に満足せず目的を作り出し、共有することがリーダーシップに必要なことです。


自分がどんな人間か説明できない人はリーダーにはなれません。


それは日々、生活していても感じることがあると思います。


(3)イノベーションとは何か??


イノベーションと聞くと一部の天才のひらめきであるように捉えられがちです。

しかし、イノベーションとはそんなものではありません。


http://www.ntv.co.jp/pmtv/channel/contents/m018.html

ゴミのリサイクル率世界一といわれるスウェーデンで、ポイ捨て防止のために生まれたアイデア。
ゴミ箱の中に取り付けられた装置によって、ゴミを投入すると「ヒュ〜」という長い落下音の後に「ゴーン」という音が鳴る。
このユニークな機能が「ゴミ捨て」を楽しいものに変え、通常の2倍を超えるゴミが回収された。
これがイノベーションなんです。


そんなことが??


① 楽しい (ゴミ箱から音が鳴る)

② 明確な目標(ゴミを減らし公園を綺麗にしたい)

③ 欲しいものより欲しくなるものを(ゴミを捨てたくなる)


この3つが揃うことでイノベーションは生まれます。


(4)最後に

最初にあげた3つの項目はけして辛いものではありません。


むしろ楽しいものです。


変化を怖れても仕方ないです。


なぜなら人間にできることは変化をコントロールすることではないからです。


”変化はコントロールできない、できるのは先頭に立つことだけです。”


もっと話を聞きたかった楽しい時間でした。