先日に引き続き『学び合い』の勉強会について。
今回は上越教育大学 西川純教授の講演を聴いて思ったことを書きます。
こんな方です。
すごく気さくですごく優しい方でした。
で、西川先生は数多くの著書を出されています。
これはほんの1部です。
本を出しているからすごいというわけではないかもしれませんが本を出せるということは買う人がいるということです。
何が言いたいかというとすごく論理的で話が分かりやすいということです。
作家の井上ひさしさん言葉にある。
『 むずかしいことをやさしく,やさしいことをふかく,ふかいことをおもしろく,おもしろいことをまじめに,まじめなことをゆかいに,ゆかいなことをいっそうゆかいに 』
できる人なんだと今回の講演でますます思いました。
【 西川先生が語る『学び合い』について 】
人は難しい問題に対して短期で結果が完全に変わるものを求めがちです。
ダイエットを例に出してくれましたが適度な運動と適度な食事がダイエットの答えです。
それを続けていれば間違いなく痩せます。
でもみんなが求めるのは短期間で楽にやせるものばかりです。
そんなものはないと分かっているのについつい何日間で○○キロ痩せたとかたった5分で!とかに惹かれます。
それと同じように教育の様々な問題に対して短期間で結果が出るものを求めます。
『学び合い』はけして明日から子ども達が劇的に変わるものではない。
ただ、今の一斉指導よりマシなものだということです。
一斉授業を成立させるには教材研究なんかより笑う練習、声の出し方の練習が重要。
定時制の高校に勤務していたときのことを振り返ると教師の思い通りの子どもになることを望んでいた。
教師がどんな子どもになって欲しいかを考えそうなるようにしていく。
僕も心に思い当たることがいっぱいありました。
教育ってそんなものじゃないはずです。
学校は教師が子どもを思い通りに導く場所ではないはずです。
子どもが想定しない姿に自ら育っていく場所であるべきです。
そのために何が必要か?
まず現状の子どもをそのまま受け入れてもがくことです。
どうすれば子どもがいい方向に進めるのか?
いい方向というのはけして1年とか2年とかそんなスパンの話ではないです。
20年後、30年後の子どもの姿を想像することです。
20年後や30年ごとは何か??
現在、日本の40%が非正規採用です。
非正規採用の平均年収は170万円といわれています。
日本は今後人口が減り続けていきます。
65歳以上が3人に1人になるのは本当にもう目の前です。
収入がどれだけあがるでしょうか?
そんな中で幸せを見つけるにはどうすればいいか?
(1)自分独自の好きなものを見つける
今、ダイヤが価値があるのはなぜでしょう??
ブランド品の鞄に価値があるのはなぜでしょう??
みんなが欲しいけど数が少ないからです。
これは完全に戦略によって多くの人の価値観が操作されているからです。
みんなが憧れるものに憧れ続けていくとお金持ちかどうかだけで人を判断してしまいます。
多様な価値観を持てないと幸せになりにくい世界になっていきます。
西川先生は地方に行ってブックオフの100円コーナーで本を探すことが趣味だそうです。
そしてそれを裁断機で紙にしてPDFで取り込みスペースをなくしているそうです。
多様な価値観なんてどうやって持てばいいのか??
察しのいい人は分かりますよね??
学校で作るしかないいんです。
『学び合い』によって数学が得意な子、社会が得意な子、体育が得意な子、カードゲームが得意な子をお互いに認めてきた子どもはそれぞれを尊敬します。
そこには多様な価値観が存在しています。
学校の役割はそこにあるのだと思います。
(2)結婚する。
お金がないから結婚できないではなく、結婚しないと生きていけない時代になります。
二人で生活すると生活費が2倍になるかというとなりません。
食費・光熱費などは間違いなく節約できます。
それだけではありません。
今後、定年の年齢は変化していきます。
70歳くらいになるかもしれません。
子どもを祖父母に見て貰うというのがどんどん難しくなっていきます。
父方、母方の祖父母をあわせた6人で子どもを育てるというのが一般的になる。
ということは実家が遠いと厳しいこの地域で生きたいと思うような環境が必要。
もうお分かりですよね。
学校でお互いを尊敬し合える関係を作り地元を愛する子どもを作ることも学校の役割です。
20年後は今ある会社の約半数が倒産するといわれています。
再就職の助けで1番多いのは何か?
知人の紹介です。
つまりこれから先の社会はどうなるか。
会社が人生を守ってくれません。
仲間や地域のつながりが人生を守ってくれるようになるのです。
学校の存在意義とは何か?『学び合い』とは何か??
子どもに仲間を作る場所が学校になる。
仲間を作るにはお互いで助け合うことが何よりも大切だと気づかせることです。
一斉授業では難しいです。
一斉授業が悪いとかダメだというわけでなくこれからの時代の変化に必要なことは何なのかを考える必要があるということです。
子どもに居場所を作り自信を与える場所が学校になる。
そして子どもに影響を与えることができるのが先生です。
大変ですが同じように頑張っている人、失敗している人がいます。
先生もつながりを持てばもっと楽になります。
小さな動きが大きな動きになっていきます。
頑張ろう!!
そう思える講演でした。
ありがとうございました。
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